18年間慣れ親しんだ松林に4年間学んだ建築をおいてみる。一様に続くかのように感じられる松林にある小さな変化や違いを見つけ、建築をおくことでその周囲を再定義し、松林全体を公園として再構成した。松林は防砂林として街を守り、海風を受けて一方向に曲がり、何十kmも続き、私はそこで多くの時間を過ごした。そんな松林に私的な線と都市的な線を引いた。それらの線が重なるところに学部課題の7つのビルディングタイプを落とし込む。もちろん形態も規模も用途すらも課題時とは変わってくる。7種類の建築の形態も規模もばらばらである。松林によりプログラムは溶解し、私によって、街によって形つくられる。それらが重なり集まることで松林を街や人とつなぎとめていく。